ご挨拶

ご挨拶

秋葉原には、多様なステークホルダーがいます。
ここで暮らす人、事業を営む人、働きに来る人、学びに来る人、そして秋葉原の文化に触れに、世界中からこのまちに訪れる人・・・人によって、秋葉原に抱く思いはさまざまです。
しかし、居心地という点についてはどうでしょう。たとえ思いや価値観が違ったとしても、誰もが安心して居心地の良さを感じられたとき、人はありのままの自分でいられ、ありのままの他者と交流することができるのではないでしょうか。すなわち、誰もが安心してこの空間にいて、居心地の良さを感じるということは、同じ空間にいる他の人の存在も認め合うことであり、ひいては異文化を認め合うことです。
秋葉原は、「人・もの・文化・情報が交流する市場」として、時代が大きく変化する中で、異文化を受入れながら「世界のアキバ」へと発展を遂げてきたまちです。このことは、このまちが持つ潜在的な土壌や懐の深さがあるからこそ成し得たものではないでしょうか。
私たちは、世界の人々が注目するアキバだからこそ、異文化を認め合える「居心地の良さ」が大切だと思っています。

今、秋葉原地域を含め、千代田区全体でウォーカブルなまちづくりが進められています。
このまちづくりは、官民が連携して、地域に存在するパブリック空間、沿道建物、地域の歴史や文化、まちなかの活動、空間の設えといった「ウォーカブルな要素(地域資源)」を活用し、居心地の良い「滞留」しやすい空間、歩いて楽しい「回遊」しやすい空間をつくり、多様な人々の活動を生み出すことで、イノベーションの創出や人中心の豊かな生活の実現を目指すものです。
秋葉原TMOは、駅前の大規模開発を契機に、秋葉原に愛着を持ち、持続的発展を願う地域の方々、事業者、そして行政が、地域の課題に対応し、地域資源を活用しながら、まちの魅力を高めていくために立ち上げた組織です。
これまで、地域の方々をはじめ各関係機関と連携しながら「まちを守る事業」「まちを活かす事業』を展開してきましたが、それらは全て「居心地の良さ」ひいてはウォーカブルなまちづくりにつながるものだと思っています。
私たちは、異文化が共存し合う「世界のアキバで居心地の良い空間をつくる」ことをパーパスとして掲げ、これからもアキバに愛着を持つ皆様とともに一歩ずつ歩んでまいります。

秋葉原TMO一同